情報プラットホーム

Home > 情報プラットホーム > ハザード・物性情報・曝露情報「事故事例情報」 > 欧州重大災害危険委員会MAHBの事故データベースMARS

事故事例情報

欧州重大災害危険委員会MAHBの事故データベースMARS

/7/

日時 物質名 原因 概要 詳細
1989年1月7日 塩素、塩化ビニル、ヘキサクロロベンゼン 配電盤のショート 塩素、塩化ビニル、ヘキサクロロベンゼンの製造と殺虫剤の貯蔵施設で火災が発生した。工場にある発電所の配電盤にカーボン粒子が付着してショートしたことが原因であった。火災は工場の従業員と地元消防隊員によって消された。有害物質の漏えいは起こらなかった。 リンク
1988年12月25日 (炭化水素) 人為的ミスまたは装置の不良 石油精製工場で貯蔵タンクに半製品を入れるときに爆発が発生した。原因は、作業員の操作ミスで大量の水が蒸発したか、または、蒸留カラムに欠陥があったため過剰の水圧が発生してタンクを亀裂させたか、のどちらかであった。この事故で、2基のタンクが破壊され、他の1基は漏れ出た液体により破裂した。流出した炭化水素がタンクの防液堤を乗り越えて8haの範囲に広がった。 リンク
1988年10月7日 カルボンジスルフィド 有毒の硫黄化合物の漏えい 殺虫剤製造工場で、タンク貨車のカルボンジスルフィドを貯蔵タンクに移送中に別の貨車に追突され、パイプラインが破損して薬品が漏れた。原因は作業員の誤動作であった。システムの設計にも問題があった。こぼれた2.5tのカルボンジスルフィドは泡消火剤に覆われ回収された。汚染された土壌も除去された。 リンク
1988年9月6日 塩素ガス 有毒化合物の漏えい クロロメタン製造工場のスタートアップのとき、塩素ガスが漏えいした。脱気装置に液状塩素を導入するときにこの装置が機能しなかったことが原因であった。工場内の5名が塩素中毒になった。 リンク
1988年8月24日 エタノール 静電気による火花の発生 エタノール蒸留工場で火災・爆発が発生した。爆発性のエタノール蒸気・空気の混合物が静電気の火花が原因で爆発した。この大きな爆発に続いて発生した火災がエタノール1,500,000Lの入った貯蔵タンクまで素早く広がっていった。工場内の従業員8名が死亡、4名が負傷した。数基の貯蔵タンクと関連設備が被害を受けた。25haの松林とやぶが燃え、近くのGuadalete河の魚約22tが死んだ。 リンク
1988年8月23日 アンモニア 有毒化合物の漏えい 中間体と染料の製造工場から、3%アンモニア水溶液30tが流出した。プロセス分析とプラント設計が不適切であったため、タンクにつないだパイプからアンモニア水溶液が溢れ出し排水溝を通って河川に流れた。 リンク
1988年7月17日 シクロヘキサン 操作ミスなど 殺虫剤等製造工場で、55%シクロヘキサノンと45%ジメトエート(有機リン系殺虫剤)40tが入ったタンクが引火して爆発を起こした。発熱反応が起きたためタンク内の圧力が急昇してシクロヘキサノン蒸気が漏えいして爆発した。あるいは、操作ミスにより、タンク内の圧力が急昇してシクロヘキサノン蒸気が発生し引火したとも考えられた。事故当日、163名がガス中毒になった。消火水はタンクの防液堤で止められたが一部は分解反応生成物とともに排水路に流れた。 リンク
1988年6月27日 燃料ガス ガス爆発 燃料貯蔵タンクの簡単な改良工事中に火災・爆発が発生した。タンクから漏えいした燃料ガスに引火して、爆発を引き起こした。タンクと周辺の設備が破壊された。作業員2人が爆発によって死亡した。 リンク
1988年6月21日 シクロへキサン 貯蔵中の薬品による反応 化学薬品製造工場の倉庫(36m×24m)で火災が発生した。倉庫には酸化物、可燃性物質、塩素系炭化水素、有機・無機金属塩など約300種類の化学薬品が貯蔵されていた。詳細な火災原因はわからなかったが、腐食性化合物と有機物とが混触して発熱反応を引き起こしたと推定される。倉庫は火災で完全に破壊され、貯蔵していた原料と製品とが燃えてしまい、消防隊員5名が軽傷を負った。周辺住民3,000名が避難した。 リンク
1988年6月17日 (粉塵) 粉塵の爆発 製薬工場で結晶性の製品を遠心分離したとき爆発した。遠心分離器の蓋が飛ばされ、周辺にあったガラス製パイプと窓ガラスが割れたが、爆発時、部屋には誰もいなかったので負傷者はなかった。爆発原因は、窒素置換が十分でなかったためか、遠心分離のとき発熱して溶媒に着火したためと推定される。 リンク
1988年6月9日 アンモニア アンモニアの爆発 アンモニア製造工場の1基の反応器で爆発が発生した。プラント内で操作していた従業員3名のうち、1名が死亡、1名がショックで倒れた。反応器に設置したカラムの上部が破壊され、反応器が設置されていた施設は完全に破壊された。爆発原因は調査中であった。 リンク
1988年6月8日 水素または水素化ナトリウム 爆発性化合物の発生 繊維、プラスチック分野関連材料を製造していた工場で火災・爆発が発生した。化合物を乳化するときに混合物のpH調整を間違ったため、水素または水素化ナトリウムが発生して爆発を起こした。作業員1名が負傷した。周辺のBrenne河が消火水の一部により汚染され、周辺住民20万人への給水が中断された。 リンク
1988年5月16日 硝酸、ギ酸 操作ミス タンクローリーから硝酸を荷降ろしするときに、作業員が操作を誤り、ギ酸の入ったタンクにつないだため、この2種類の酸が発熱反応し爆発した。施設内の従業員1名が死亡4名が負傷し、消防隊員3名はガス中毒で入院した。施設内の建物が大きな被害を受けた。 リンク
1988年4月7日 エチレン 可燃性ガスの漏えい ポリエチレン製造工場でメンテナンス作業後、2段式のコンプレッサーユニットの立ち上げ中にエチレン500kgが漏えいし、ガスに引火して爆発、火災を起こした。高圧スイッチが故障したためにコンプレッサーユニット内の排出円盤が破裂したことが原因であった。負傷者はなかったが、工場建物の一部が被害を受けた。生産ロスは数百万ユーロであった。 リンク
1988年3月22日 トルエン 静電気によるスパーク 製薬工場で熱い乾燥機に湿ったパウダーを仕込んだとき、トルエン蒸気が静電気のスパークによって引火して爆発を起こした。従業員1名が顔と手に軽いやけどを負った。 リンク
1988年3月3日 (ダイナマイト) ダイナマイトの爆発 ダイナマイト製造工場に新しく導入された機械でこの火薬を包装中に爆発が発生した。この建物には、ダイナマイト300kgが貯蔵されていたと推定される。働いていた従業員5名が爆発によって死亡し、別の部屋にいた8名が負傷し、建物は完全に破壊された。爆発原因は包装機械によるものと推定されたが詳細は解明されていない。 リンク
1988年2月27日 o-ニトロベンズアルデヒド 蒸留時に生成した不安定化合物の暴走反応 化学薬品の製造工場で、o-ニトロベンズアルデヒドを蒸留中、不安定物質であるo-ニトロベンジルニトラートが生成して発熱反応を引き起こした。蒸留槽が爆発し、工場が完全に破壊された。従業員4名のうち、2名が負傷し入院した。周辺400m内にある民家の屋根、窓ガラスが被害を受けた。 リンク
1987年12月23日 メタン 可燃性ガスの漏えい アンモニア/尿素を製造していた工場で爆発、火災が発生した。合成ガス(水素43.5%、窒素14.1%、メタン0.2%、二酸化炭素12.3%、水29.3%)を通していた24”パイプから水素60kgが漏えいし蒸気雲が爆発した。この爆発によって近くのパイプが破損してメタン600kgが漏えいした。漏えいした水素が燃えて長さ70mのジェットファイヤーを生成した。事故原因は24”パイプが金属疲労によって破損したためであった。火災は5分後に消され、負傷者はなかった。近くのパイプと熱交換機が被害を受けた。 リンク
1987年10月29日 (農薬) 農薬の分解反応 農薬貯蔵倉庫で火災が発生した。原因は、倉庫内の不適切な温度管理のため、室温が上昇し農薬の分解反応が起こったと推定された。施設内の29名が有毒ガスと火災によって負傷した。周辺住民の約73,000名が煙流域から避難した。 リンク
1987年10月21日 天然ガス ガスの漏えい ガス供給システムに直結した貯蔵タンクから天然ガス3,750kgが漏えいした。原因は、ガスタンクに設置された2個の弁が不良であったため。1個の弁は強い風のため、もう1個は摺動面で異常摩擦が発生し、正常な位置からずれていた。 リンク
1987年9月26日 二硫化炭素 可燃性化合物の漏えい タンクローリーから荷降ろし中に二硫化炭素200kgが流出して火災を起こした。原因は移送用のホース連結部がはずれたため。施設内にいた2名のうち1名がやけどを負い、作業員1名がショックで1日入院。タンクローリーの運転手は軽傷を負った。 リンク
1987年9月24日 プロピレンオキシド 人為的なミス 化学工場からプロピレンオキシド1,500kgが流出した。貯蔵タンクに移送するとき入れすぎて事故が発生した。原因は作業員による操作ミスであるが、工場の管理にも問題がある。 リンク
1987年6月2日 ガソリンなどの燃料 燃料貯蔵タンクの爆発 Shell社のEdouard-Herriot港(Lyon市、フランス)にある燃料貯蔵設備で火災・爆発が発生した。この施設では、各種の燃料(燃料オイル、ガソリン、ガスオイル、添加剤など)が60基のタンクに貯蔵されていたが、この事故で10基が完全に破壊された。消防隊員150名が、約212,000Lの泡消火剤を使用して24時間の消火活動を行った。貯蔵タンクの近くにいた従業員2名が死亡し、8名が負傷。消防隊員6名がタンク1基の爆発により負傷した。回収された消火水と未燃焼の炭化水素類がタンクローリーと船で石油精製所へ搬送され、処理された。事故原因は調査中。 リンク
1987年5月21日 (可燃性炭化水素) 可燃性の炭化水素の漏えい 石油精製施設のコーキングプラントから炭化水素5tが漏れて火災が発生し、地上22mのプラットホームまで広がった。部品設計に問題があったため、排出ポンプのろ過装置とシール系統の連結部が破裂し漏えいしたと推定される。 リンク
1987年5月15日 メタノール 爆発性のメタノール蒸気/空気の混合物の生成 空きタンクの脱気中にタンク内で生成したメタノール蒸気と空気の混合物が爆発を起こした。脱気作業中の従業員4名が死亡し、1名が負傷した。貯蔵タンク、パイプライン、窓ガラスなどが破壊され、周辺住民は避難した。 リンク
1987年4月30日 水素 機器類の不調によるガスの漏れ 医薬品の委託製造工場で水素による還元反応中に火災・爆発が発生した。反応は、パラジウム触媒の存在下でアセトン(800L)に溶解した中間物に水素を通しながら行っていた。事故原因は攪拌器がうまく回転しなかったために水素が漏えいしたことによる。火災はスプリンクラー設備が作動して消火された。負傷者はなかった。反応槽が大きくゆがんだ。 リンク
1987年4月24日 ホスゲン 有毒ガスの漏えい イソシアナート化合物の合成工場で、反応槽に70%ホスゲンを含んだモノクロロベンゼン溶液を仕込んでいたときホスゲンが漏えいした。原因は熱交換器に取り付けられたバルブが破裂したためである。従業員数人がホスゲンにさらされたが負傷者はなかった。この工場に一番近い村は3km離れた地点にあったため、住民への影響はなかった。 リンク
1987年3月22日 水素、可燃性ガス、軽油、重油 人為的なミス 石油精製工場の重油分解工程で火災・爆発が発生した。作業員が高圧塔内の保有物がすでに排出されたことを知らず、高圧塔から低圧分離塔へ導く液体ラインのバルブを開いたため、高圧水素が低圧分離塔に大量に流れ込んだ。その結果、分離塔の内圧が上昇して爆発を引き起こした。この爆発で低圧分離塔から水素1t、その他可燃性ガス3t、液体炭化水素10tが、周辺のパイプラインと反応槽から軽油190t、重油220tが漏えいした。反応槽、パイプライン、建物などが相当な損害を受けた。従業員1名が死亡し、7名が負傷した。 リンク
1987年3月13日 (可燃性ガス) 付着物によるバルブの機能の不調 石油精製工場の重油分解工程で不用の可燃性ガスのパイプラインから液体炭化水素10tが噴出して火災を起こした。このパイプラインには長期間にわたり湯あかが発生していたため、バルブが完全に閉まらなかったことが原因である。この火災で従業員2名が死亡し、2名が負傷した。 リンク
1987年2月24日 塩素、塩化水素ガス 有害ガスの漏えい 化学工場で有害ガスが発生した。監督者が不在のとき、化学薬品名になれていなかった未経験の作業員(17歳)が硫酸ナトリウムの代わりに硫酸を使用して他の化合物と混合したために発熱反応が起こった。これが原因で塩素と塩化水素ガスが生成しその一部が隣の工場の換気設備に吸い込まれた。工場の従業員1名と隣の工場の従業員29名が有害ガス中毒になり病院で手当てを受けた。 リンク
1986年11月21日 2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D) 農薬の漏えい 農薬製造工場における冷却水系統から2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)2tが6時間にわたってRhine河に流れ込んだ。通常、農薬の水中濃度は通常1μg/Lであるが、46μg/Lに増加した。生態系への急性毒性による影響は観測されなかった。予防のためしばらく河川からの飲料水の供給は禁止された。農薬流出の原因は不明である。 リンク
1986年10月26日 硝酸アンモニウム、酸化窒素、塩素 処理温度上昇による発熱分解反応 硝酸アンモニウムをベースとした肥料製造工場で、乾燥器内の肥料(5t)が発熱分解して、酸化窒素と塩素の有毒な煙が発生した。事故原因は不溶性のリン酸系成分を予想以上の量、乾燥器に入れたので温度が130℃に上昇して急速に発熱分解が起きたためである。有毒なガス煙の放出によって工場内の従業員1名が死亡、6名が負傷した。工場外の住民10,000名がこの事故による影響を受けた。被害金額に関するデータはない。 リンク
1986年10月7日 スチレン、エチルベンゼン、スチレンポリマー 電力供給のストップによる重合反応の制御不能 電力供給が停止したため、ポリマー合成工場の反応器2基での重合反応温度が制御不能な状態にまで達した。冷却装置が機能しなかったので、重合反応を停止するためのエチレンベンゼン注入も不可能であった。これが原因で、反応器内の圧力と温度とは急上昇し、化学物質が漏えいし、周辺住民30名が入院した。 リンク
1986年9月3日 スチレン、可燃性ガス 静電気による可燃性物質の引火 人造大理石の製造工場に設置されたゲルコート(ポリエステル60%とスチレン40%の混合物)の入った加圧ポット内で、空気とスチレンとの混合ガスが静電気により引火したため爆発し、安全バルブから火災で燃えたガスが建物内に入り込み火災となった。スチレン貯蔵タンクが2個あり漏えいする可能性があったので、周辺住民60名が避難した。 リンク
1986年6月26日 ベンゼン 積出し作業中にタンカーのタンクの爆発 地上のタンクからケミカルタンカーにベンゼンを移送中に爆発が発生した。タンカーの壁が変形し、サンプリング担当者1名が負傷した。その直後、地上の空タンクでも爆発が発生したが、爆発原因は調査中である。最終的に、燃焼したベンゼン80tがRhine河に流出した。 リンク
1986年5月19日 トルエン 人為的なミスによる化学薬品の漏えい 製薬工場で抽出カラムを操作中にトルエン13tが公共の下水施設から海に流出した。原因は、作業員がミスで排出/洗浄ラインバルブを開いたこととトルエン検出器が整備不良であったためである。海岸線から5kmの干満のある河川に生息していた生物が被害を受けた。原状回復までに6〜12ヶ月かかった。 リンク
1986年5月15日 イソブタン 可燃性ガスの漏えい 石油精製工場で可燃性のイソブタンガス4.4tがリサイクル中に漏えいした。検出器の警報により作業員がすぐにガス漏れを発見した。事故原因はリサイクルパイプが腐食し、小さな穴ができたためである。 リンク
1986年5月15日 エチレンオキシド 付着物によるバルブの機能不調 タンクローリーから貯蔵タンクへのエチレンオキシドを移送するパイプラインのバルブをメンテナンス中に、エチレンオキシドが漏えいした。バルブを取り除いたときにエチレンオキシドが噴出してガス雲が形成された。ガス検出器がすぐに警報を発して放水システムが作動したため、引火を防ぐことができた。従業員1名がやけどで一週間入院し、他の2名が軽傷を負った。事故原因は、バルブにエチレンオキシドのポリマーが付着し、完全に閉まらなかったためである。 リンク
1986年4月4日 チオアニソール、硫酸、硝酸 人為的ミス 医薬品の製造工場で3-メチルチオアニリンを合成しようと、チオアニソールのニトロ化反応を行ったとき爆発した。原因は硫酸と硝酸の添加順序を間違えたので、硝酸メチルが生成し想定外の反応を起こしたためと推定された。1名が負傷し、合成設備は完全に破壊された。 リンク
1986年3月24日 (アルミニウム合金) 電気スパーク 嵐の最中、アルミニウム合金の製錬工場で大爆発が発生した。5秒間に溶融電解炉の爆発が2回続き、1回目はTNT200kg相当、2回目がTNT100kg相当の爆発であった。原因は空気中に分散したアルミニウム合金の細かい小滴が落雷による電気スパークによって爆発したためと推定される。鋳造工場で作業していた3名と35m離れたところにいた1名が死亡し、25名が負傷した。この大爆発で製錬所の北側付近の建物とその設備が相当な被害を受けた。 リンク
1986年3月15日 過酸化水素、アルコール アルコール蒸気と過酸化水素との混合物の自然発火 硫黄を含有する医薬品と農芸化学品の中間体合成工場で過酸化水素による火災・爆発が発生した。過酸化水素は脱臭目的で使用していた。事故原因は脱臭処理容器内のアルコール蒸気と過酸化水素の混合物が自然発火したためか、安全弁付近で静電気が発生して引火、爆発を引き起こしたことも考えられる。従業員1名が爆発によって死亡した。 リンク
1986年2月24日 石油燃料 可燃性物質の漏えい 液体の石油燃料(原油12,870t、燃料オイル29,100t、ディーゼル油350t、ナフサ13.5t)を貯蔵していた施設で火災が発生した。火災は1基のタンクから発生して、その後、排出パイプを通して他のタンクへ広がっていった。12基のタンクのうち、10基が燃え出して8基は破壊された。大量の化学物質が、石油製品の不完全燃焼によって発生して従業員13名が負傷した。他の12名が火災によって負傷した。パイプの故障の原因は調査中であった。不完全燃焼生成物による環境影響は不明であった。 リンク
1986年2月20日 塩素ガス 有毒ガスの漏えい 塩化ビニル樹脂の製造工場から塩素350kgが漏えいした。原因はタンク移送ラインでの400℃の加熱処理によりラインが損傷し、塩素の漏えいを引き起こしたためである。工場から500m離れたところで大気中の塩素濃度は0.3ppmであった。 リンク
1986年2月13日 塩素ガス 人為的ミスによる有毒ガスの漏えい タンクローリーから貯蔵タンクに液体塩素を移送中に塩素が漏えいした。原因は経験豊かな作業員がミスで、移送ラインのベントバルブを開いたためである。施設内の従業員6名が有毒ガスの放出によって入院し、2名が応急手当を受けた。損害額に関するデータはなかった。 リンク
1985年12月21日 ガソリン、燃料オイル 可燃性・爆発性液体の漏えい ケミカルタンカーから荷降ろし作業中に、貯蔵タンクから可燃性液体(ガソリン、燃料オイルなど)が漏えいし、その蒸気に引火したため、火災・爆発を起こし、タンク25基がこの事故に巻き込まれた。作業員2名が排出口に付けられた制御バルブを緩めたので、タンク容量を超え、液体が溢れ出したのが原因であった。施設内の2名と施設外の破壊された建物に住んでいた2名が死亡した。約100名が破片によって負傷した。施設内外の建物の多数が損害を受けた。 リンク
1985年10月26日 天然ガス ガスの漏えい 天然ガス(主としてメタンガス)貯蔵タンクから約90,000m3が漏えいした。原因は溶接部分にひびが発生したためである。天然ガスの漏えいを除いて物的損失はなかった。 リンク
1985年10月23日 - 人為的なミス 無水マレイン酸650kgの存在下で、2-クロロピリジン900kgと過酸化水素170kgの反応による2-クロロピリジン-N-オキシド製造中に爆発が発生した。原因はバルブ操作のミスで、過酸化水素の添加が速かったために発熱反応が発生して爆発を引き起こした。爆発によって反応物と生成物のほとんどが反応槽のマンホールから作業域に散らばった。工場は被害も負傷者もなかった。 リンク
1985年10月10日 水素 溶接バーナーによる可燃性ガスの引火、爆発 硫酸貯蔵タンクのメンテナンス作業中に、タンク内面の腐食によって発生した水素が溶接用アセチレンバーナーにより引火し、爆発を起こした。このタンクと他の2基のタンクが破壊された。流出した硫酸が蒸発したが、周辺住民への影響はなかった。溶接していた作業員2名が死亡した。 リンク
1985年7月14日 塩素ガス 有毒ガスの漏えい 電気分解工場から塩素ガス550kgが漏えいした。活性炭フィルターの再生後、塩素の再充填を行ったときに塩素と鉄による火災が発生した。工場は被害をうけ、施設外の植物にも影響が見られた。 リンク
1985年6月30日 ラネーニッケル 発火性化合物の引火 ラネーニッケル触媒を用いた反応の終了後、4,000Lの反応槽をエタノールで洗浄中に火災が発生した。70℃に設定された反応槽内の温度が87℃に上昇したためエタノールが沸騰し、発火性のラネーニッケルがエタノール蒸気に引火した。火災はスプリンクラーですぐに消されたが、反応槽の周辺の絶縁体ケーブルが損傷を受けた。負傷者はなかった。 リンク
1985年6月4日 粉末状無水フタル酸 静電気による粉体爆発 200℃に加熱した大豆オイル、グリセリン、苛性ソーダの混合物が入っていたワニス製造用の反応槽に無水フタル酸を仕込むとき爆発が発生した。作業員1人が後ろに吹き飛ばされ床に倒れたとき手を骨折した。事故原因はスチール製の投入口がアースされていなかったため、粉末状無水フタル酸を投入したとき静電気が発生したことによるものであった。反応槽の攪拌器が損傷した。 リンク

/7/

▲前へ戻る ▲情報プラットホームへ戻る ▲上へ戻る