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事故事例情報

欧州重大災害危険委員会MAHBの事故データベースMARS

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日時 物質名 原因 概要 詳細
1992年1月9日 水素、軽油ガス、一酸化炭素 爆発性の混合物の生成 重油から軽油とガスを製造する工場で、メンテナンス作業のため流動層触媒分解ユニットを停止している間に爆発事故が発生した。排煙ダクトのバルブを開いたときに触媒再生器に流れ込んだ酸素が反応器内の水素、軽油ガス、一酸化炭素と混合して爆発した。工場内の従業員24名が負傷した。 リンク
1991年12月13日 トルエン ボーリング、切断作業に火花の発生 150℃で安息香酸を貯蔵している2基のタンクが続いて爆発した。この2基のタンクの破片が40m離れた地点にあったタンクを破損してトルエンの漏えいを引き起こした。これらの爆発により化学品処理施設の貯蔵タンクが大火災となった。従業員6名が爆発によって死亡し、1名が重傷を負ってその後死亡した。他に3名が軽傷を負った。事故原因はボーリング・切断作業によって火花が発生したためであった。 リンク
1991年12月10日 ペンタン、硫化水素、アンモニア、炭化水素 ガスの漏えい 石油精製工場のハイドロクラッカープラントで火災が発生した。空気冷却器の高圧側での漏れが原因で、反応塔からガスが漏えいし引火して、火災を起こした。空気冷却器がプラントの拡張によって腐食・磨耗を起こしたためである。この事故には、C1‐C4の炭化水素30t、可燃性の液状炭化水素 (ペンタンなど)150t、硫化水素4t、アンモニア1.5tが関係した。空気冷却器の近くで作業していた従業員5名を含めた24名が軽傷を負った。工場内の建物、炭化水素分解プラントの一部と車両が被害を受け、周辺のいくつかの建物、車両も被害を受けた。 リンク
1991年12月5日 ニトロセルロース 装置の不調 遠隔操作をしていた連続工程で、ニトロセルロ-ス遠心分離機が爆発した。原因は装置の整備不良のためであった。施設内にいた4名が爆発で死亡し、施設に被害があった。 リンク
1991年11月26日 塩化水素 ガスの漏えい 化学薬品の製造工場で、加圧タンクから地下倉庫にある容器に移送中の塩化水素60kgが漏れた。原因はタンクに設けられた排出用のバブルに欠陥が生じたためであった。工場内の4名が塩化水素中毒になった。 リンク
1991年11月15日 塩素ガス 有毒ガスの漏えい 酸化チタン製造工場から塩素ガス100〜120kgが漏えいした。公共発電所に続いて自社の発電設備も故障したことが原因で、排ガス処理システムと2基の換気扇が機能しなかった。近くの廃棄物処理工場の従業員32名が塩素ガスによって負傷し病院で手当てを受けた。 リンク
1991年11月6日 アンモニア アンモニアガス関連の爆発 パラフィン製造工場内で爆発が発生した。事故が発生したとき冷却装置と濃縮装置がフル回転していた。爆発直後、アンモニア臭がした。事故原因は不明である、アンモニア(1.2t)臭の発生と関係しているようだ。従業員6名がアンモニア漏えいによって負傷した。 リンク
1991年11月5日 ホルムアルデヒド 溶接熱による薬品の爆発 化学工場で、37%ホルムアルデヒド溶液312tを2/3まで充填したタンクが爆発した。メンテナンスのためタンク壁の外側を溶接中に、ホルムアルデヒド蒸気が溶接熱により熱せられ爆発した。工場内の2名が死亡し、10名が負傷し、さらに工場の窓ガラスが割れた。この事故で、貯蔵タンクが使用不能となり、付属設備が大きな損害を受けた。 リンク
1991年10月16日 (火薬) 火薬の爆発 火薬の処理・リサイクル・廃棄処理工場で爆発が発生した。乾燥状態(秋)で気温20℃の部屋に保存されていた起爆剤の混合物1,720kgが爆発した。工場内の建物、設備と近くの村の民家が爆風により大損害を受けた。事故原因は不明であったが、火薬の自然発火によるものと考えられる。 リンク
1991年10月11日 ホルムアミジンスルフィン酸 (FAS)、アルカリ性石鹸 倉庫内の貯蔵物の配置ミス 製紙工場の倉庫でホルムアミジンスルフィン酸 (FAS)22.7tがほとんど瞬時に分解して亜硫酸ガスの白煙と固形物になった。倉庫には袋詰めのFAS、アルカリ性石鹸、他の化学薬品が保管されていたが、貯蔵物の配置ミスが原因で、FASとアルカリ性石鹸との間で発熱反応が発生したものと推定される。FASの分解を防ぐために、消防隊と関係者が分解反応生成物に大量の水をかけた。港に流れ込んだ分解生成物は、水路を流れる間に希釈されたので環境影響はなかった。施設内の12名、施設外の19名が負傷した。 リンク
1991年10月7日 ガソリン、燃料オイル 可燃性液体の漏えい 炭化水素類の貯蔵プラントで火災・爆発が発生した。ガソリン漏れの原因は不明であったが、その蒸気雲が近くに止まっていたタンクローリーの回転モーターによって引火し爆発を起こした。爆風によって従業員が近くの貯水池まで飛ばされた。鉛未添加のガソリン3,800tと燃料オイル1,000tが燃えた。タンク5基、タンクローリー15台、作業室などが完全にまたは部分的に破壊された。工場内の地下水と土が汚染された。施設内の2名、施設外の3名が負傷した。 リンク
1991年10月5日 水素 ガスの漏えい セラミックス製造工場で水素370kgの入ったタンクからガスが漏えいして火災・爆発を起こした。近くのアセチレンとフッ化水素のコンテナも一時的に危険な状態になった。破壊されたタンクの破片の一部が数100m先に落下した。工場外の23名が軽傷を負った。周辺の建物の窓ガラスが割れ、火災も発生した。 リンク
1991年7月28日 ホスゲン 猛毒ガスの漏えい 化学工場の脂肪酸のホスゲン化工程でホスゲンが漏えいした。反応槽へのホスゲン投入装置が不良で、さらに投入速度が速すぎたためホスゲンが反応槽から施設内に漏えいした。アンモニアの使用量は25kgでホスゲンの量は不明であった。工場内の4名がこの有毒ガスを吸って負傷した。 リンク
1991年6月14日 ガソリンなど 可燃性液体の漏出 ガソリンなどの石油製品の貯蔵タンクの地下パイプラインのメンテナンス作業中に火災が発生した。火災原因はマンホールのボルトがしっかり閉まっていなかったためガソリンがタンクから漏れたと推定された。火災は貯蔵タンクにつないだパイプの検査用マンホールから発生した。数基のタンク、消防隊の消火器具が被害を受け、工場内の線路やワゴンが破壊された。消防隊員15名がやけどを負い、そのうち7名は重傷であった。消火水が回収処理された。 リンク
1991年4月29日 テトラヒドロチオフェン(着臭剤) 有毒化合物の漏えい 天然ガスを製造していた工場で、テトラヒドロチオフェン(着臭剤)800kg が漏れ出した。減圧弁が故障していたためガスケットが壊れ、貯蔵タンクの圧力が上昇して着臭剤が漏れ出した。 リンク
1991年3月30日 エチレン 可燃性ガスの漏えい 石油精製工場内のパイプラインが破裂してエチレンガスが漏えいした。ガス雲が発生して爆発を起こし、爆風によって別のパイプラインが落下、破裂して2回目の爆発を起こした。このパイプラインはジメチルシクロオクタジエン、酢酸エチルとゴム1,000tを貯蔵している倉庫のそばを通したものであった。従業員4名がやけどを負い内1名は重傷で、消防車4台が被害を受けた。消火水は回収されたため環境影響はなかった。 リンク
1991年2月26日 ナフサ 静電気の発生と引火 原油精製工場内の貯蔵プラントで火災が発生した。供給ラインが不調なため、ナフサ7,000tの貯蔵タンクの浮動屋根が傾いてナフサが溢れた。ナフサ蒸気を抑えるために泡消火剤がまかれたため、静電気が発生して引火し、火災を引き起こした。火災は3時間後に鎮火されたが、貯蔵タンクの浮動屋根は完全に破壊された。 リンク
1991年1月13日 アセトン 溶接の火花 セルロースアセテート製造工場でアセトン回収作業を行ったときに爆発が発生した。使用できなくなった溶媒吸着槽の出口のつばから蒸気が漏れだして溶接の火花によって引火し、爆発した。従業員10名が負傷した。溶媒回収工場と関連の建物が被害を受けた。爆発の中心から100m離れた地点では窓ガラスが割れた。 リンク
1990年12月22日 天然ガス 可燃性物質の漏えい ガス配給センターで天然ガス(主としてメタン)を充填中に38.1tが漏えいした。パイプの溶接した部分が不良なためにウォーターシールが機能しなかったのが原因である。漏えいガスを除いて設備などの損害はなかった。 リンク
1990年12月13日 塩化ビニル、塩化水素 ガスの漏えい 塩化ビニル製造工場で火災が発生した。バルブ、ピストンポンプをテストするためポンプを起動したときにパイプからガスが漏えいして火災を起こし、他のパイプに亀裂を発生させ13時間燃焼した。発生した塩化水素の濃度が10〜15ppmに達したので、近くの小学校は避難を開始した。消火水による環境影響はなかった。ガス漏れはパイプ内面が腐食したためである。 リンク
1990年12月11日 イソブタン 振動による部品の割れ フッ化水素を用いたプロピレン、ブチレンとイソブタンの反応によるアルキル化プラントからイソブタンが漏えいした。ディーゼルエンジンを動力とする塗装用の貨物昇降機が周辺にあったため、漏れたガスに引火し、小さな火災を起こした。原因は反応ラインに流量計を取り付けたときネジで留め部分が振動によって割れたためである。従業員3名が負傷した。 リンク
1990年12月10日 (可燃性ガス) 合成反応の暴走 殺虫剤の製造工場で爆発が発生した。新しい反応槽を用いて塩素化反応によるリン系殺虫剤を合成するとき、可燃性ガスが漏えいして引火し、爆発を起こした。塩素の添加速度が速すぎ、上部に冷却器がなかったため温度が急激に上昇して分解反応が起こった。これが原因で反応槽から可燃性ガスが漏えいし引火して、爆発を起こした。製造建物、制御室・設備が大被害を受け、6名が負傷した。 リンク
1990年12月6日 ホスゲン 猛毒ガスの漏えい 染料製造工場で、ホスゲンを含んだ廃棄ガスの除去作業中に廃棄ガスが漏えいした。換気扇が不調だったため、その代わりに別のファンを設置したとき、ホスゲンが処理システムから大気に漏れた。ホスゲンの量は約0.05kgで、予防のため、工場外の200名が病院で検査を受けた。 リンク
1990年11月29日 液化プロパンガス(LPG) 液化ガスの漏えい 石油精製工場で液化プロパンガス(LPG)が漏えいした。原因は脱プロパン加熱装置につないだ15mmのドレインバルブを苛性ソーダが詰まらせたので、スチームで詰まった苛性ソーダを除去した後、バルブを閉めなかったためである。LPGの漏えいを止めるため作業員が圧力を下げようとバルブを開いた。漏えいガスが近くの容器にたまっていた液体を散らし、下方にあった不用ガスの排出パイプラインを落下させ、破損させた。このパイプラインの修復費用は980,000lbであった。 リンク
1990年11月22日 亜硝酸ガス 安全弁の誤動作 硝酸製造工場から亜硝酸ガス約500kgが漏えいした。原因は安全弁の誤動作のためであった。漏えいによる環境影響はなかった。 リンク
1990年11月15日 プロパン 可燃ガスの漏れ 石油化学工場で熱交換器からプロパンが漏えいして火災を起こした。従業員2名が火災によって死亡した。熱交換器、コンプレッサーなどが被害を受けた。 リンク
1990年10月11日 (可燃性ガス) 可燃性ガスの漏えい 炭化カルシウムからアセチレンを製造する工場でシリンダー100本の充填作業中に、ガス漏れによる火災・爆発が発生した。耐圧ホースにあいた穴かアセチレンの分解によるパイプの破裂により、爆発性ガスが漏れ出し爆発したものであった。シリンダー11本が完全に破裂、または部分的に破壊された。消防隊が施設外で消火活動し、24時間かけて水を使ってシリンダーの冷却作業を行った。施設内の従業員1名が負傷した。 リンク
1990年8月1日 リン酸 腐食化合物の漏えい 白リンの蒸留、貯蔵建物から火災が発生した。貯蔵ドラムのシールが不良であったためにドラムに空気が流れ込んでリンと反応してリン酸を生成した。ドラムはリン酸によって腐食して液体が漏れ、引火し、火災を引き起こした。貯蔵建物が損害を受け、周辺住民は外出しないように、さらに、近隣の農園でとれた野菜類をよく洗って食べるように勧告された。 リンク
1990年6月15日 トルエン 工場管理の不徹底 医薬品、農薬、ファインケミカル製造向けのブロモフェニルアセテートの合成工場で、トルエン/水の混合物を共沸蒸留中にトルエンが蒸留ラインから漏れた。3日前にメンテナンス作業を行ったとき、主要なコンデンサーが外されていたのが原因である。作業員が加熱を止め冷却する操作をした後、建物から一時的に避難した。漏出したトルエンの蒸気は引火しなかったので、トルエンによる周辺環境への影響はなかった。 リンク
1990年3月20日 ジメチルアセトアミド(DMAC)、酢酸、キシレン 反応槽内の暴走的反応の発生 医薬品製造向けのフルオロアニリンの合成プラントで火災・爆発が発生した。2個のバルブが故障したため、流れ込んだ水がジメチルアセトアミド(DMAC)と反応して酢酸を生成した。DMAC/酢酸の混合物が発熱反応を起こし、反応槽が引火して爆発した。その後、近くのキシレン貯蔵タンクが引火して火災を発生した。作業員1名が爆発によって6m先に飛ばされて足を負傷した。この従業員はすぐに回復したが手術による合併症のため20日後に死亡した。他の作業員5名は軽傷を負った。フルオロアニリン合成プラントが壊れ、近くのプラントも相当な被害を受けた。 リンク
1990年2月6日 トルエン、キシレン 加熱による溶剤蒸気の引火 廃棄物処理工場で可燃性廃液からトルエン、キシレンなどを分離回収中に爆発した。活性炭を含む吸着ユニットを通過した溶剤蒸気が引火して爆発を起こした。吸着ユニットの過熱が原因であった。この工場と近くの工場などの消防隊が水と泡消火剤を用いて消火を行った。脱溶剤タンクと多数の電気ポンプが被害を受けた。 リンク
1990年1月29日 塩素 有毒ガスの漏えい 製紙工場でタンクローリーから塩素を移送中に貯蔵タンクから3,680kgが漏えいした。従業員など10名が塩素ガス中毒を起こして病院で手当てを受けた。 リンク
1990年1月17日 塩素ガス 有毒ガスの漏えい 製紙工場内のセルロース漂白施設で塩素が漏えいした。タンク貨車から建物内の貯蔵タンクに移送中に事故が発生したが、その原因は移送用のスチール強化ホースが破裂したためである。漏えいした塩素10.55tは塩素除去プラントで処理された。工場内の70名、工場外の203名が有毒ガスを吸って病院で治療を受けた。 リンク
1989年12月5日 天然ガス ガスの爆発 ガス工場から天然ガスが漏えいして爆発した。原因は作業員がガスの排出ラインのバルブが閉まっていることを確認せずにポンプを起動したためである。噴出したガスは爆発を起こしたため40m×25m程度の火玉が発生した。作業員2名は手と顔にやけどを負った。工場の損害はわずかであった。 リンク
1989年10月22日 メチオカルブ、メチルチオ-キシレノール、チオ尿素、農薬 放火 おがくず、でんぷん糊、種、農薬、種処理機械類の貯蔵倉庫から火災が発生した。原因は放火により包装紙などが燃えたためである。農薬のほとんどは高温で焼失したと思われたが、一部(メチオカルブ3kg、メチルチオ-キシレノール5.5kg、チオ尿素9kg、その他少量)が消火水(約1,500m3)とともに環境に流出した。2名がやけどを負った。 リンク
1989年10月17日 アクリロニトリル スパークによる可燃性物質の引火 各種の化学品貯蔵・配送施設で、修理のためにアクリロニトリル200tが入ったタンクの絶縁材を取り除いたとき爆発が発生した。作業員がタンクのサンプリング用ノズルを開いたとき、タンク内の蒸気が近くで作業していた電気ノコギリの火花に引火したことが原因である。従業員3名が死亡し2名が負傷した。 リンク
1989年9月11日 原油 原油移送用のパイプの破裂 悪天候の中、原油をタンカーから石油精製施設に移送中に500kgが漏れた。これが原因で、半径数kmの範囲にわたって海が汚染された。 リンク
1989年8月14日 水素 可燃性、爆発性ガスの漏えい 動植物を原料とするアルコールの水素化工場で爆発が発生した。検査のために安全弁を開いたとき圧力200〜300barの水素が漏えいし引火して、爆発を起こした。従業員4名が死亡し、3名が負傷した。反応器と関連装置が被害を受けた。 リンク
1989年7月8日 水素、メタン、トルエン、ベンゼン パイプの破裂 操業中のガソリン改質工場で火災が発生した。材質に欠陥があると思われる1本のパイプが破裂してプラントの操業が自動的に停止した。30分後、アルキル化反応槽の出口の付近で原因不明の火災が発生して、可燃性物質(水素、メタン、トルエン、ベンゼン)約10tが全焼した。工場の従業員と地元の消防隊員により鎮火された。消火水はため池に収集され、生物廃水処理法により除去された。周辺大気への影響はなかった。 リンク
1989年7月7日 アンモニア水溶液 可燃性物質の漏えい 石油精製工場用触媒などの製造施設で、アンモニア水溶液の貯蔵タンクを修理中に爆発が発生し、アンモニア水約150Lが漏えいした。事故原因は不明だが、工場のパイプライン・建物などが被害を受けた。負傷者はなかった。 リンク
1989年7月06日 ガソリン 可燃性物質の漏えい 石油精製工場で、タンカー(積載量1,800t)から積み降ろし作業中にガソリン700tが漏えいして爆発、火災を起こした。漏えい原因は船の機械類制御部内の部品のつばが破損したためである。漏えいしたガソリンへの引火は、配電パネルのスイッチを切ったときに起こったと推定された。船員4名が爆発によって負傷し消火作業中の消防隊員4名も負傷した。環境汚染を防ぐために400mのオイルフェンスを用いた。タンカーは爆発し48時間後に沈没した。 リンク
1989年7月6日 アンモニア 有毒ガスの漏えい 炭酸ガスと液体無水アンモニアから尿素を製造する工場からアンモニア38tが漏えいした。アンモニアポンプのクランク軸の故障が原因である。工場の従業員2名がアンモニアの放出によって死亡した。消防隊員5名が負傷し、工場周辺の3,000名、7km範囲内の50,000名がアンモニア蒸気雲に曝露された。3.5km付近のアンモニア濃度は150ppm(事故10分後)、7kmのところでは50ppm(15分後)であった。 リンク
1989年6月28日 1-メチル-2-フォルミル-1-ニトロ-イミダゾール 過熱による爆発性化合物の分解 製薬工場のパイロットプラントで、1-メチル-2-フォルミル-1-ニトロ-イミダゾール 154kgを100℃減圧下で蒸留精製するときに爆発が発生した。原因はこのニトロ化合物が過熱によって分解したためと推定される。事故時、蒸留容器内の温度センサーが液面に届いていなかったため、蒸留物の正確な温度がわからなかった。パイロットプラントの作業員は2度目の爆発前に現場から避難していたため無事であった。建物の地下と1階にあったパイロットプラントと周辺関連プラントが大被害を受けた。パイロットプラントの屋根が飛ばされ、建物の窓ガラスが破壊された。近くにある主要な生産ラインで従業員2名が負傷した。 リンク
1989年6月6日 液体塩素 有害物の漏えい 塩素と食塩を製造していた電解工場で、移送システムのメンテナンス作業中に塩素が漏えいした。システムの加熱セクションに残っていた塩素を取り除くために作業員が加圧空気をかけたことが原因で、液体塩素が蒸発し約25kgが環境に放出された。 リンク
1989年5月18日 ブタン 可燃性ガスの漏えいによる爆発 原油貯蔵タンクで液化ガスの配管修理中に、ブタンが漏れたことが原因で爆発が発生した。数本のパイプが破裂し、火災を起こした。100tの可燃性ガスと液体が燃えて、近くの可燃性ガソリン5,000,000Lが入ったタンクが火災を起こす危険性が懸念された。消防隊員150名が消防車10台と消防船3隻を用いて消火活動にあたった。施設は大被害を受け、施設外の広範囲にわたり交通が遮断された。 リンク
1989年4月9日 プロパンガス プロパンガスの漏えい 潤滑油の製造工場からプロパン9tが漏えいした。プロパンの再循環システムからアスファルトと残存油を除去して排出するとき事故が発生した。プロパンのドレインバルブにアスファルトまたは氷の小さな塊が詰まり、バルブが完全に閉まらなかったことが原因である。負傷者はなかった。 リンク
1989年2月23日 水素 爆発性混合物の漏えい 肥料製造工場で、アンモニア合成ユニットのパイピングに取り付けたボルトのメンテナンスを行うときに圧力250barの水素と窒素の混合物が高速ジェット流となり噴出して爆発を起こした。従業員2名が死亡した。 リンク
1989年2月2日 ベンゼン 可燃性液体の引火 ベンゼンから無水マレイン酸を製造する工場で、ベンゼン貯蔵タンクの防火システムのメンテナンス中に爆発が発生した。従業員がつけたトーチの火が、ガラス製メンブランがないため泡消火剤室からパイプに漏れ出たベンゼン蒸気に引火したことが原因で爆発を起こした。従業員1名が死亡3名が負傷し、貯蔵タンクは爆破された。 リンク
1989年1月9日 ポリ塩化ビニル 人為的なミス 乳化重合反応によるポリ塩化ビニル(PVC)製造工場で爆発事故が発生した。アンモニアの添加量が不足であったため、PVCラテックスが凝固して攪拌器が止まった。その結果、局部的に発熱してPVCの分解反応を引き起こした。塩化水素の蒸気が発生したが、スプリンクラーシステムの作動によって中和されたため、環境への漏えいは少なかった。 リンク

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