横浜国立大学　大学院環境情報研究院／安心・安全の科学研究教育センター

健康リスク評価ツール

作業者の曝露を評価するためのツール

工場などの作業者環境における化学物質の曝露を評価するためのツールです。海外の主要なリスク評価ツールを効率よく利用できるための情報を準備しています。
※国内の情報については、ツールの概要説明と収集のためのリンクを示しています。

名称	機関名	概要	詳細	ガイド
ChemSTEER	OPPT(米国)	作業環境(製造、加工、使用)における吸入及び経皮曝露及び環境(大気、水域、土壌)への排出量を推定するツール。
EASE	ECB(欧州) NICNAS(オーストラリア)	英国内の作業場の測定調査データに基づき、対象とする化学物質の取扱量、沸点、局所排気装置などの対策の有無を対象として、ある範囲で濃度を推定する方法。対象物質は蒸気・ガス状物質あるいは粉体。EUSESの作業者の曝露量推定のサブモジュール。MuSEMに日本語版として移植されている。
ECETOC-TRA	EU（欧州）	欧州化学物質生態毒性・毒性センター（ECETOC）のホームページにて公開。EASEをベースに開発。用途リストを選択することにより、職場環境、消費者、環境に対するリスクを評価。
EMKG	BAuA（ドイツ）	職場における労働時の吸入暴露について評価・予測するモデル。扱う物質が固体、もしくは液体の場合にのみ利用可能。物質の性質や沸点、作業温度、使用量、使用面積、管理状態、暴露期間などの簡単な情報を入力することで、暴露可能性や暴露量を簡易的に評価・予測することができるツール。
MuSEM	国立環境研究所	環境へ放出された化学物質について、大気、水、土壌、底質、生物等の多媒体中での挙動を予測し、ヒトを対象とする健康リスク評価や環境中の生物を対象とする生態リスク評価を行う、統合アセスメント・プログラム。消費者曝露、作業環境曝露にも対応。
RISKOFDERM	EU（欧州）	作業環境における液・固体製品の経皮曝露のリスク評価、マネジメントのためのツール。影響の程度と曝露の程度を評価可能。
WPEM	OPPT(米国)	家庭及び作業環境におけるロール塗り、ブラシ塗りによる壁塗装時に排出される化学物質の曝露を推定するツール。