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化学物質が有するトータルリスク

化学物質の有するリスクは、S(Safety)、H(Health)、E(Environment)に大別され、後二者は主に定常放出(ordinary release)を対象としてのみ評価されてきた。トータルリスクを考える上では、化学物質の非定常(非意図的)放出(accidental release)も対象とする必要があり、化学物質が事故等の非定常的起因事象によりプロセスから放出され、燃焼、爆発、漏洩および拡散した場合まで考える必要がある。
特に、人の健康リスクについては、従来は主に慢性毒性についてのみ考慮されてきたが、非定常時の短期的な曝露による毒性(急性・亜急性毒性)についても考慮する必要があります。

本研究では、定常・非定常時での化学物質放出によるフィジカルリスク、人の健康リスクを併せて考慮し、化学物質のライフサイクルにわたるトータルリスクを考えることとします。

図1 本研究で考慮する化学物質トータルリスクの概念図
図1 本研究で考慮する化学物質トータルリスクの概念図

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