Activity Report

2024.05.10 国際ネットワーク

韓国の亜洲大学行政学科社会科学研究所、当センターへ訪問

2024年5月9日、韓国の亜洲大学行政学科社会科学研究所所属のエネルギー転換政策研究センターと気候変動政策研究センターのセンター長であるKim Seoyong教授とHwang Joosung研究員が当センターを訪れました。

Kim先生は亜洲大学の概要を紹介し、特に「エネルギー転換体制に関する証拠基盤の実証研究」と「高レベル放射性廃棄物処分施設関連の社会的対立分析に基づく信頼形成および住民受容性向上戦略研究」について詳述しました。エネルギー転換体制の研究では、技術革新のみならず、社会革新や制度革新も統合して推進する必要があると強調しました。高レベル放射性廃棄物処分施設の社会的対立分析を通じて、研究活動に加え、学部生や大学院生を対象とした専門人材育成プログラムを併行している点も紹介されました。

亜洲大学社会科学研究所は、行政学、社会学、政治外交学、心理学、経済学の5つの学科から成る38名の教授陣による学際的な研究機関です。同研究所は、国民の生活の質と幸福に関する研究、エネルギー転換体制の国民意識調査などを通じて、統合的な知識の創出と普及に努めています。さらに、地域社会のエネルギー問題を解決するための市民向けエネルギー学校運営や、学生を対象とした社会問題解決型Living Labアイデアコンテストを実施し、実践的な教育と研究活動を展開しています。

当センターはこの訪問を契機に、日本と韓国のエネルギー転換及び社会的受容性に関する比較研究や協力をさらに強化していく予定です。両機関の交流が活性化し、この交流が両国の社会的課題解決に寄与することを期待しています。

左手前:Kim Seoyong教授 左奥:Hwang Joosung研究員 右:澁谷センター長