リスク共生の視点から新型コロナ対応を考える
リスク共生社会創造センターでは、安全・安心で活力のある社会をリスク共生社会と定め、その目指すべき社会を実現するための社会実装の在り方について様々な検討をしてきました。社会には多様なリスクが存在し、ある特定のリスクに着目して対策を講じるという対応では限界が来ています。また、すべてのリスクをゼロにすることはできないため、なんらかのリスクを受け入れざるを得ない状況となっています。
現在、猛威を振るっている新型コロナウィルスによるパンデミックは、世界中で都市封鎖や緊急事態宣言など社会全体に大きな影響をもたらしており、まさにリアルタイムで社会全体としてどのリスクを選択していくかが求められています。
あるべき社会実装の姿について検討をしてきた本センターでは、この度この新型コロナウィルスに対応するための判断材料として、センター教員を中心に社会全体におけるリスク対応の在り方について情報提供をするべく特設サイト「リスク共生の視点から新型コロナ対応を考える」を設置することといたしました。社会全体でリスクを考えていく一助となれば幸いです。
IASリスク共生社会創造センター
センター長 澁谷 忠弘
■■ コラム一覧 ■■
|野口和彦先生コラム一覧 | 宇於崎裕美先生コラム一覧 | 大重賢治先生コラム一覧 |
|中山穣先生コラム | 真鍋誠司先生他コラム一覧 |
著者:野口 和彦 (IAS リスク共生社会創造センター 客員教授(前センター長))
第1回 【総論】 コロナ感染の状況の変化により社会の運営の優先順位を明確に定めよ(2020.4.9掲載)
第2回 危機時におけるリスクマネジメント(その1)何を今の着目リスクとして考えるか
~多様なリスクを検討し、対応を判断した仕組みを説明せよ~(2020.4.15掲載)
第3回 危機時におけるリスクマネジメント(その2)リスクを分析する前に整理すべきこと
~リスクは状況によって変化する~(2020.4.22掲載)
第4回 危機時におけるリスクマネジメント(その3)リスクの不確かさをどのように考えるか
~[リスク分析・評価の要点 その1] 検討するリスクの特定と捉え方~(2020.4.24掲載)
第5回 危機時におけるリスクマネジメント(その4)リスクの不確かさをどのように考えるか
~[リスク分析・評価の要点 その2] リスクの分析・評価を考える~(2020.5.8掲載)
第6回 危機時におけるリスクマネジメント(その5) リスクへの対応を考える (2020.6.17掲載)
第7回 危機時におけるリスクマネジメント(その6) コロナ後の社会へ (2020.6.24掲載)
著者:宇於崎 裕美 (IAS リスク共生社会創造センター 非常勤講師/エンカツ社 代表取締役社長)
【新型コロナウイルスに関する危機管理広報】
第1回 情報公開とプライバシー保護のバランス(2020.4.22掲載)
第2回 偏見と差別を防ぐコミュニケーション(2020.5.8掲載)
第3回 ステークホルダーの共感が得られる発表文書の書き方(2020.6.4掲載)
第4回 組織の管理責任を問われたら ― データだけではなくメッセージを訴えよう(2021.1.21掲載)
著者:大重 賢治 (横浜国立大学 保健管理センター 教授)
【重症化リスクの計量について】
第1回 はじめに(2020.5.15掲載)
第2回 オープン・フェア・ベスト(2020.5.22掲載)
第3回 コールトリアージ生命危険確率の説明変数(2020.5.29掲載)
第4回 コールトリアージの生命危険確率計算(2020.6.4掲載)
第5回 COVID-19 重症化リスク計算の説明変数候補~(2020.6.12掲載)
第6回 COVID-19 重症化リスク評価とモニタリング(2020.6.17掲載)
(※第5回、第6回は、横浜国立大学 保健管理センター准教授 藤川先生との共同執筆)
著者:中山 穣 (IAS リスク共生社会創造センター 非常勤講師/東京大学環境安全本部 助教)
復帰後の社会像を議論し、リスク対応を検討し始める(2020.5.22掲載)
著者:真鍋 誠司 (横浜国立大学国際社会科学研究院/先端科学高等研究院(IAS) 教授)
【新型コロナウィルスと経営学】
(※このシリーズは複数の執筆者で構成されます)
第1回 リモートワークとイノベーション ー執筆者 真鍋誠司先生ー(2020.12.11掲載)
第2回 コロナ禍とイノベーション:資源配分の視点から ー執筆者 高田直樹先生ー(2020.12.16掲載)
第3回 専門家とイノベーション ー執筆者 大沼雅也先生ー(2020.12.18掲載)
第4回 新たな働き方と会計:営業活動に焦点を当てて ー執筆者 君島美葵子先生ー(2021.2.10掲載)